私の温泉バイブル その壱『新日本百名湯』松田忠徳著
私が温泉の道にどっぷり浸かったのは何故か?とよく取材でも聞かれるのですが、
ドラマチックなエピソードはなく、恐縮ですが
松田忠徳温泉教授の本です!
松田さんの本を読むと毎回感動して泣いてしまうんです。
文才と熱い思いで温泉文化を芸術にしてしまった方だと思っています。
本当は廃盤になった日本百名湯という本を片手に、松田さんが歩んだ軌跡を
辿るような旅をずっと続けていました。
ですが、書かれてから時間が経っていることもあり、廃業した旅館があったり、塩素を入れられて本来の名湯とはほど遠くなってしまっていたりと問題もあり、新しく自信を持っておすすめできる100湯を集めて出版されたものです。
新旧どちらも共通して、モノクロで、写真はほぼなし。
文章だけで温泉の良さを語り尽くしています。
よくある旅行雑誌で、広告主のための写真家による温泉特集(塩素漬けな温泉が多いのです。。)とは真逆をいっている本です。
ただ温泉を紹介しているだけと言えばそれだけなのですが、
何故か泣くほど感動してしまう。(私だけか?笑)
また、泉質にこだわった良い温泉が知りたいという方にもおすすめです。
テレビでも本でも、パッと手にとって泉質が良いものだけを紹介している本は
意外とないものです。
温泉の何にこだわるか、というのは人それぞれという意見はもっともですが、
ORP(酸化還元電位)が還元系にある=生きている温泉という温泉の本質を無視した
ものは、逆に人体への悪影響、環境負荷まであるものですので
しっかりと選んでいきたいものです。
松田忠徳温泉教授の本を最低2冊(温泉の力について、現在の日本の温泉の問題点について)と、あとはORPによって温泉の本質を科学的に明らかにした画期的な大河内正一さんの著書の合計3冊をお読みいただければ、良い温泉としっかり付き合える温泉リテラシーが身につくと思います。
ブログでもしっかり、ご紹介させていただきたいと思っています!